■ここでは、『オレたちひょうきん族』の番組後期に登場したバラエティヒーローを取り上げます。
●北野部長(ビートたけし)
1987年秋から登場。様々な珍商品を販売している《アルプス・エンジニアリング工業》の部長。
毎回珍妙な新製品をプレゼンするが、社長に認めてもらえない。
考案した数少ないヒット商品はシークレットブーツ“秘密ちゃん”とシークレットカツラ“ヒミツ君”である。
番組末期の“8つの顔を持つ男”では、8つの男の仮の姿という設定で登場した。
●松尾課長 / ヒミツ君(松尾伴内)
北野部長の部下。一度、アルプス工業を辞任しようとしたが、漢字が書けないためにそのまま残った。
珍商品“秘密ちゃん&ヒミツ君”をかぶって、ロケでアンケートを敢行したことも。
※前身となる“タケちゃんマン7”に引き続いて登場したキャラは、三色の侍, ナマコ娘, アダモステなどがいる。
●レンタルビデオショップの主人(ビートたけし)
1988年10月から登場。様々な珍アイデアでビデオレンタルを行なっている
《マル八ビデオショップ》(のちに《ビデオ豆ショップ》)の店長。
“ひょうきんVIDEO”レーベルの商品を中心に扱っている。
40年前から88年秋まで病院で働き、病院を定年退職した2日後からレンタルビデオ店を経営している。
ビデオの重量により販売価格を決める。
Hな内容のビデオは青少年対策として、インチキな内容に仕立てている。
ビデオを粕漬けにしたり、豆腐のように固めて販売したり、釣り堀で釣れたビデオをレンタルしたりしている。
●おとぼけブラザーズ(ビートたけし, 明石家さんま)
番組末期で活躍した、天使の翼を持つ社長とメガホンを持ち歩いている部下のコンビ。
社長は翼を外しているときは一転してガンコになる。
のちに〈ここだけのまんま〉というコーナーで、様々な先生や師匠の下へ乱入した。
●鬼瓦権造(ビートたけし)
喜劇駅前シリーズに登場した北野下駄店を改装した北野ビデオ店の店主として登場。
タケちゃんマン7と同じく変身能力を持つが、ひょうきんビデオではたった1回だけ(江上タケの姿)で、
終盤の鬼瓦権造シリーズのときも1回だけ(ドラキュラとの変身対決)だった。
番組末期では彼が主役のシリーズが登場した。
●鬼瓦三太(明石家さんま)
8つの顔を持つ男終了後の、鬼瓦権造コントシリーズ初回に登場。
ゴンの息子で、父親思い。
▼若旦那(明石家さんま)
タケちゃんマン7の人気コント・喜劇駅前シリーズからのスピンオフ。
今作では《残須呉服店》を経営している。
相変わらずのお調子者である。
●三色の侍
タケちゃんマン7からのスピンオフ。
今作では武芸大会に出場した。
●明石第3小隊
タケちゃんマン7から派生したコントからのスピンオフ。公開録画形式になっている。
今作の北野二等兵は漂流者として登場した。
●大原麗子(明石家さんま)
大河ドラマ『春日局』に出演した同名女優のパロディ。春日局姿。
また“春日の壷ね”では、おとぼけブラザーズ社長の変身前である将軍(?)におふく(春日局の本名)ではなく “春日”と呼ばれていた。
笑霊界では《大原霊子》として登場した。
●ナマコ娘・真子(佐野量子)
ひょうきんビデオショップの客の一人で、インチキな内容のビデオに出演したことがある。
その出演作は『あげるな!真子』。
過剰なほどのナマコ愛好家で、ナマコが登場するビデオをよく借りる。
◆村西(片岡鶴太郎)
有名な監督らしい。いつもビデオカメラを抱えていてシャツとパンツ一丁である。
他に、ひょうきん芸能フラッシュでは“村西軍団”を率いて登場する。
▼イヤミ先生(明石家さんま)
漫画のキャラクターそのまんまのパロディキャラで、ピヨ松のクラスの教師。
元ネタは『おそ松くん』のイヤミ。
当時同局で放送されていたアニメ『おそ松くん(新)』の人気に便乗して登場した。
〈笑霊界〉では“笑霊界の並”で天国へ行けるかどうかのオーディションをしていた。
◆ハタ坊(ジミー大西)
『おそ松くん』の同名キャラのパロディ。
ドージャーラビットでは、歴代アニメキャラの集うスナックでアッコちゃんや鬼太郎らと再放送勝ち組になっていた。
笑霊界では、天国オーディションの30回目の挑戦に失敗して、笑霊界の下、つまり地獄へ落とされた。
●ノンノン君(西川のりお) {’88.9/10〜}
東西対抗のジェスチャークイズから登場。本来はのりおさんがジェスチャークイズで着たアライグマのぬいぐるみ。
主役コント“ひょうきんアライグマ劇場”から正式名称が付いた。
ジェスチャーで伝えようとするが、うまく伝わらない。
●名画の妖精(山田邦子) {’88.10/22〜}
’88年10/22から名画の旅コントに登場。
様々な魔法が使える妖精で、絵の中に入る魔法で名画を紹介する…ハズが、メチャクチャに。
最後は必ず物を置いて言ってしまう。
◆木戸和座[ことわ=ざ](太平サブロー)
“ひょうきん諺講座”に登場する東京ひょうきん大学の教授。
名字と名前の間をかなり長く延ばすのが特徴。
生徒のラサール君にことわざをもじった無理難題を行わせる。