■ここでは、『オレたちひょうきん族』の番組末期に登場したバラエティヒーローを取り上げます。
●かまへんライダー五人衆(明石家さんま, ラサール石井, 何人トリオ)
赤, 青, 黄, 緑, ピンクの5色のライダーで機械人間。同時期の仮面ノリダーの影響で誕生したが、カラーリングはタケちゃんマン7が不在になったときの苦肉の策として編み出された
着ぐるみチャレンジネタに由来している。
「かまへんライダー、ヘンータイッ!」のポーズは仮面ライダー2号の物の流用。「ヘンータイッ!」は現在も村上ショージさんがギャグとして使っている。
またオープニングBGMは『光戦隊マスクマン』(87年・テレ朝系)の劇中BGM(グレートファイブのテーマ)を流用。
ジョイナーポーズで草津音頭の替え歌を歌いながら進むので、遅い。一度も戦ったことがない。
毎回スタッフとスタジオセット設置ネタをしていた(すすきの量や巨大な岩など)。
シリーズ後半では、 ソーラン節を歌いながらハイハイ歩きで瞬間移動する。
’89年1/7(昭和最後の日だったので、実際は同年1/21に放映)に草津温泉から感謝状をもらった。
一時期“全国かまへんライダー推進協会”の声援がついていた (ただし、約2、3人だけのようだった)。
※かまへんライダーで大江千里さんが飛び入り出演し、さんまさんの大ヒンシュクを買った話を知ってますか?
これはファンの間では有名です ! 今から15年前に彼のコンサートを見に行った時、この話をしていた人がいました。
『さんまのまんま』でさんまさんは大江さんの浮きまくりパフォーマンスをみてショックを受けたと言っていました。おまけに“草津節”の意味を知るのに半年かかったと話し、さんまさんは固まっていました。
(スーパーももちゃんさんより)
※【弱点:寒さ】これは『明石家さんちゃんねる』(TBS)でやっていたネタなのですが、外のロケであまりにも寒いとさんまさんが無口になってしまい、2時間番組で6時間喋る男が11分の企画で8分しか喋らなくなってしまう、と本人が言っていました。
(JIROさんより)
▼怪盗・8つの顔を持つ男(ビートたけし)
・本名=北野 / 家族=北野邦子(妻), 良一(息子)
番組末期に登場した悪のヒーロー。1話につき3〜4パターンの仮の姿を持つ。
正体バレバレの着ぐるみ姿で潜入しようとするが失敗ばかり。現在・過去・未来を問わず出没する。
彼の変身する正体(?)の名前は《○○[動物名]田 ××[鳴き声or擬音語]》というパターン (但し、《駱駝[ラクダ]田コブ》などの例外もあり)。
登場時は、「ある時は○○、又ある時は××、そして又ある時は**。如かしてその実体は――8つの顔を持つ男・《○○田××》!!」と名乗る。
毎回のラストは盗んだものがスカだったり、ミスで落としてしまったりするというオチがつく。
超有名になって、息子の良一にカッコイイところを見せてやりたいと健気にがんばっている。
自分の意見でいつも休んでばかりいる。
▼8つの顔を持つ男・8つの顔君(ビートたけし)
〈父ちゃんと呼ばないで〉の回で、博士が開発した強化変装パーツ《8つの顔君》をかぶった姿。
8つの顔君は、牛田モー, 鼡田チュー, 駱駝田コブ, 蛙田ゲロ, パンダ田ファンファン, 狸田ポン, 烏田カァそして、8つの顔を持つ男本人の顔から成っている。かなり重い為、よく外している。
“世界悪名会議”のメンバーになって有名になりたいがために、オーディションに出席したが、寒いボケのおかげで、全員×で落選してしまった。かぶると耳が聞こえなくなるのが欠点。
〈ボクだけが知っている〉の回以降、基本的な姿となった。
▼8つの顔を持つ男の子分・小宮(小宮孝泰〈コント赤信号〉)
変装グッズの説明担当の作戦参謀で、黄色いメガネが特徴。
一緒に行動しては、よく足をひっぱってばかりいる。アジト内で、偽装ドアばかり仕掛けている。
コント最終回で正式名称が判明した。
▼8つの顔を持つ男の子分B(そのまんま東)
親分の手下になりたい新入りで、そのまま子分になった。8つの顔を持つ男を有名にするために
大悪人に必要不可欠なライバルを作る計画を立て、その候補としてかまへんライダー五人衆をスカウトした。
▼大森博士(大森うたえもん)
よく売れなかった商品シリーズや、8つの顔を持つ男専用の変装グッズを開発している。
8つの顔を持つ男によく「おまかせください」ばかり言うとつっこまれている。
普段は北野部長の姿の8つの男の部下の姿になっている(以前のオフィスコントのキャラ)。
▼熊うっちゃり物産
8つの顔を持つ男一味の影のスポンサー。某社の課長に変装した8つの顔を持つ男と
その部下に変装した子分&博士とCMの企画会議をしたり、盗んだお宝の横取りを考えたりしている。
▼怪人二十面相(不明)
世界中の超有名な歴代悪党が集う“世界悪名会議”のメンバーのリーダー格。
大人になっても少年探偵団と遊んでばかりいる。
▼ルパン3世(不明)
正義の怪盗のはずだが、なぜか世界悪名会議のメンバーになっている。
人の意見に反対する事を嫌う。
訛り口調が特徴。
▼石川五右衛門(不明)
世界悪名会議のメンバーで、よくキメポーズばかり取っている大泥棒。週に2度、美容室に通っている。
▼女ねずみ小僧(不明)
彼女も正義の大泥棒だが、 なぜか世界悪名会議のメンバーになっている。影が薄い。
▼三億円犯人(不明)
世界悪名会議のメンバー。ただいるだけの存在。
▼小姑正子(竹内都子)
世界悪名会議のメンバーで、メガネをかけた怖いオバサン。東北弁(?)でしゃべりまくり。
元ネタはドラマ『細うで繁盛記』のキャラ。
▼江戸屋博正(村上ショージ)
クルリート社の会長で、一発ギャグで合格し、世界悪名会議のメンバーとなった。
●福井敏郎(福井敏郎)
8つの顔を持つ男が盗みに失敗した後出現し、一句で締めくくる。
当時大人気だった気象予報士。
●イッチョ・カミ夫(明石家さんま)
トンティンタン教の教祖で、先祖代々伝わる“トン・ティン・タン踊り”を広めている。
スズメのかぶりものをかぶっている。
ちなみに彼の先祖や子孫たち(さんまさんが毎回このコントで扮しているキャラで、「さてはおまえ《○○マン(女性の場合は○○ギャル)》だな!」が口癖)は皆、何らかの形で、トン・ティン・タン踊りを毎回披露している。
【トン・ティン・タン踊りの踊り方】
1. | 人格を捨て、無我の境地になること。 |
2. | 頭を空っぽにすることが大切。 |
3. | 両手を肩の所に構えて、トン・ティン・タンのテーマが聞こえてきたら、 右手から外側へ直線的に動かすのがコツ。 |
●トン・ティン・タンカッパ(明石家さんま)
・弱点=かつら
トン・ティン・タン教の教祖イッチョの先祖。東南アジア風の奇妙なBGMに乗せて奇怪な踊りを披露する河童。
’89年6/3放送分〈哀しい、いい話コンテスト〉の回で初登場。普段は機嫌が良くないが、 トン・ティン・タンのテーマが流れてくると元気百倍になる。ラジカセのスイッチを押すと、どこからともなく出現。
彼が8つの顔を持つ男と初遭遇したのは、’89年7/22放送分(コント最終回)で、8つの顔を持つ男・鶏田コケッコッコーが変身したサボテン君と“トン・ティン・タン踊りVSマイムマイム”対決をした。
●ぴんから梅子 / ガッツ石子(不明)
初登場時の強烈なインパクトさで、イッチョからトン・ティン・タン教の教祖の座を譲り受けた
太っちょのオバチャンで、恥ずかしがり屋。元々はトン・ティン・タン踊り講座の生徒だった。
後にガッツ石子と改名したが、さんまさんに「いつになったら上手くなるんですか?」とツッコまれていた。
’89年8/19放送〈トンティンタン踊りコンテスト〉で強烈な彼女のライバルが出現した。
●北野良一(不明){’89.5/20}
8つの顔を持つ男の実の息子で小学生。父がいつも家に居ない為にいじめられているので、
学校に行きたくないと思っている。8つの顔を持つ男を父親とは思っていないらしく、明石先生と共に
8つの顔を持つ男・豚田ブーをウレタン棒で容赦無くボコボコにしていたほど。
その後、父がいなくてもがんばって生きることを決意した。
●北野邦子(山田邦子){’89.5/20}
8つの顔を持つ男の妻。8年前に夫(=8つの顔を持つ男)と生き別れになってしまった。
いつも夫が有名になれる日を祈っている。
◆ナレーションで遊びマン(芥川隆之)
このコーナーのナレーター。この名前は、“無法の街”の回でワイアット・アカシが、ナレーションで
遊んでいるところをツッコんだときに出てきた。
●クーニン / クーニンエイト(山田邦子)
好奇心いっぱいの女の子で、悩みはじめるとクーニンエイトに変身し、仲間の怪人たちと相談する。
カツラ付きのピンクのかぶりものを被っていて、下半身が膨らんだ着ぐるみとなっている。
クーニンエイトに変身すると、頭が‘8’の字(=フジテレビの象徴)になる。ウエーブ君に片想いしている。
●のりPaPa(西川のりお)
クーニンの父親で、ちょっと頼りない。新聞『剽軽[ひょうきん]新聞』のかぶりものをしている。
毎日親子の戦いを繰り広げている。
●テレビカメラ女(清水よし子〈ピンクの電話〉)
クーニンの仲間の怪人で、頭がテレビカメラ。口うるさいキャスター。
テレビ朝日を擬人化したようなキャラ。
海外で暮らしたこともある。
●印篭男(松尾伴内)
水戸黄門の印ろうのかぶりものをしている。頑固な老人。TBSを擬人化したようなキャラ。
●東京ドーム男(そのまんま東)
頭が東京ドームの怪人。巨人ファンで、野球狂。日本テレビを擬人化したようなキャラ。
●日本女(不明)
日本の国旗型のかぶりものをかぶっている。巨大メガネをかけている超インテリ。
NHKを擬人化したようなキャラ。
●紙男(ダンカン)
ひたすら画面に映ろうと必死な頭が紙の怪人。テレビ東京を擬人化したようなキャラ。
●ウエーブ君(入江雅人)
ラジカセのかぶりものをかぶったキザな男。クーニンの憧れの人。
◆ビショーおばさん(竹内都子〈ピンクの電話〉)
ときどきクーニン家に来る口うるさいおばさん。女性週刊誌のかぶりものをしている。
ビショーの名前の由来は女性週刊誌『微笑』と思われる。
・情報提供: こしけんさん, JIROさん, スーパーももちゃんさん