PART.3 歯の達人的生活

80歳で20本の歯を残したい

 現在、日本歯科医師会では《80歳で20本の歯を残そう》という
【8020(ハチマルニイマル)運動】を掲げ、歯の予防を呼びかけています。

 人間の歯は永久歯が28本(親知らずを含めると32本)、 
日本人の平均寿命は約80歳といわれ、
昔と比べて寿命は延びてきているというのに、
70歳人口の半数以上が「歯がほとんどない」というのが実情。

8020達成者はどこが違う?

 北海道公衆衛生協会が行った研究結果によると、
80歳で20本の歯が残っている「8020達成者」は、
同年齢で1本歯がない人に比べ、生活習慣において明らかな違いがみられました。

 たとえば、歯がつくられる時期の環境としては、
8020達成者は両親も歯の状態が良かったこと、
小さいころから好き嫌いがなく、20代までに虫歯に悩まされた経験のないことが
わかりました。

 また、8020達成者は歯周病を悪化させる喫煙習慣がなく、
歯に良い乳製品や魚、果物、海藻などを普段からよくとっています。

 当然のことながら、歯磨きは1日2回以上で、かかりつけの歯科医をもっていることも
秘訣のようです。

 歯の健康の達人である8020達成者の心がけを、ぜひ家族で実践してみませんか。