PART.6 歯の一生
年代別の注意点を覚えて
歯を長持ちさせよう
胎児期 → 歯の芽ができる
乳幼児期 → 乳歯が生える
学童期 → 乳歯と永久歯が生え変わる
思春期 → 永久歯が生えそろう
成人期 → 人によって親知らずが生える
壮年期 → 歯の喪失が始まる
老年期 → 義歯を使う人が多くなる
歯の元となる歯胚は体内でできはじめます。
歯胚は生まれてからの歯の性質を決めるので
健康管理と栄養に気をつけて歯の丈夫な子供にしましょう。
虫歯の原因となるミュータンスレンサ菌は
1歳7ヶ月から2歳7ヶ月の頃、お母さんの唾液から子供に感染する
といわれています。この時期は特に注意を。
6才頃から12才頃にかけて乳歯と永久歯は生え変わります。
永久歯が正しい位置にきちんと生えてきたか、その他のトラブルはないか、
お母さんがしっかり見守ってあげましょう。
永久歯が生えそろう12,13才の頃は虫歯になりやすい時期であると同時に
歯肉炎が多発する時期でもあります。
特に女の子は、女性ホルモン増加にともない歯肉炎にかかりやすいので注意しましょう。
歯肉炎をきちんと治療しないと、大人になってから悪化して、歯周病になります。
歯周病は、歯を失う原因のナンバーワンとなる恐ろしい病気。
歯磨きだけではなく、デンタルフロスなどできちんとケアを。
これまでの歯のケアの結果が問われる時期。
歯周病や虫歯などで歯を喪失する人が増えます。
また歯肉が退縮して歯の根の虫歯になりやすい時期。
一生自分の歯で食べられるかの境目。いっそうのケアを。
部分的や全体的に義歯を使う人が増えますが、歯の喪失はあきらめないで。
義歯は汚れやすく、虫歯などだけではなく、口臭の原因にも。
きちんとケアをして、残った自分の歯を少しでも長持ちさせましょう。
歯の健康は、歯科医による治療以上に、
いかに日ごろ自分で予防するかにかかっています。
口の中の状態は、年齢や性別などによって注意したいポイントが変わってきます。
それぞれの注意点を覚え、自分の歯を大切にしてください。
歯の健康や、「かむ」という動作は全身の健康と密接にかかわってきます。
単に長生きするだけでなく、健康で元気な毎日を送るためには、
自分の歯で物をかむことが大切です。