超級バラエティ研究所 > バラエティ番組のヒーローたち

TBS系バラエティヒーロー
(1960-70年代編)

■ここではTBS系バラエティに登場したバラエティヒーローをまとめます。
1975年3月までのABC朝日放送制作の全国ネット番組のバラエティヒーローも記載しています。


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てなもんや三度笠(1959.9〜60.12・ABC)

※時代劇コント番組。

あんかけの時次郎(藤田まこと)
・出身地=泉州・信太
主人公。やくざ者の浪人で、相棒の珍念と共に親分の命令で旅をすることに。
馬面で、おっちょこちょい。女性に滅法弱い。
毎回スポンサーの前田製菓のクラッカーの宣伝を兼ねている“俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー”という決めセリフが大受けだった。いつも懐に前田のクラッカーを入れている。
なお、あんかけの時次郎についての由来はこちら(別館HP内)を参照。

珍念(白木みのる)
時次郎の相棒である小柄な僧侶で、#3から登場。インテリ。食い物に関しては目が無い。
駒下駄茂兵衛(香山武彦)
シリーズ中盤から時次郎&珍念の仲間になった。相撲取りだが、泣き虫。大食漢。
※故・美空ひばりさんの弟。姉の威光をもってしても大成せず、早逝しました。

蛇口一角(財津一郎)
いつも奇声を発するずっこけ浪人。清水一角+丹下左膳のパロディキャラ。
長い舌を出して、愛用の刀をなめるのが癖である。
「キビシィーッ!」「ひじょーに、サビシィーッ!」「〜してチョーダイ!」が口癖。
桜富士夫(財津一郎)
シリーズ後半からのレギュラーで、写真師。やっていることや口調は蛇口一角と一緒。甲高い声が特徴。

カバ男(原哲男)
毎回の冒頭の“あたり前田のクラッカー”CMコントに登場する時次郎の宿敵(?)。
様々な変装をして時次郎に何かと絡んでくるが、いつも時次郎に負けてしまう。


植木等ショー(1967.7〜68.1〈第1期〉、1968.7〜12〈第2期〉)

幽霊のお師匠さん(谷啓){2期#6(68.8.8)}
お化けコントに登場。皿屋敷のお菊や四谷怪談のお岩さんから続く由緒正しい幽霊の14代目で、お化けたちに幽霊の決まりを指導する。新米幽霊と一緒に下界のゴーゴー喫茶に降りて脅かそうとしたら、ゴーゴーダンスを踊っていた女の子達にちやほやされ、怖がられない事を少し嘆いたが女の子にモテモテなのを喜んだ。
新米幽霊(植木等){2期#6(68.8.8)}
お化けコントに登場。死んだばかりで他の幽霊たちが死に装束なのに普通の洋服姿。交通事故を間一髪で逃れたら川に落ちて水虫が悪化して死亡したらしい。ゴーゴー喫茶ではお師匠さん共々女の子達にモテモテだった。
女幽霊(伊東ゆかり){2期#6(68.8.8)}
幽霊のお師匠さんの娘で、下界に人を脅かしに行くと嘘をついてゴーゴー喫茶でゴーゴーダンスを踊っていた。
幽霊(Wけんじ){2期#6(68.8.8)}
幽霊のお師匠さんに幽霊の決まりを教えてもらっていた。

国定忠治(植木等){2期#9(68.8.29)}
自身の曲『たそがれ忠治』歌唱時に扮装。茶屋に立ち寄り悪漢どもをなぎ倒していた。
悪漢(若駒冒険グループ){2期#9(68.8.29)}
『たそがれ忠治』の間奏時に登場。忠治に襲いかかったがなぎ倒された。


コント55号決定版!(1969.6〜75.9)

赤忍者(坂上二郎〈コント55号〉他)
主題歌とともにやってくる親子(?)忍者。忍術は得意ではない。


8時だョ!全員集合(1969〜85)


マチャアキのテレビはこれだ!ドラマが3つも(1971.10〜12)

※ドラマやコント3本で構成されるバラエティー。

カンチョーマン(堺正章)
・必殺技=カンチョーフラッシュ
おそらく日本初のバラエティヒーロー(あの『ハッチャキ!マチャアキ!!』のハッチャキ仮面より3日早く登場)。名前が恥ずかしい(笑)。
変身するときに水洗トイレに入っていた。頭部にプロペラがある。
「カンチョーしちゃうから」が決めゼリフで小学校の間で流行ったが、番組が1クールで終了のため短命に終わった。
リックサック(坂上二郎)
カンチョーマンの宿敵の怪盗。


ぎんざNOW!(1972.10/2〜79.9)

※生放送のバラエティ帯番組

名称不明(不明)
番組マスコットでぬいぐるみ。ピンクのボディに赤く大きな丸い鼻、触角が特徴。一言も喋らない。
オープニングでザ・ハンダーズにいじられている。


笑って!笑って!60分!!(1975.4〜81.3)

ミスターボワッキマン(不明)
ほとんどテレ朝『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』のデンセンマンのノリのヒーローで、コタツの上で踊ったりしている。
伊東四朗さんと小松政夫さんが踊るのも共通している。
自らのテーマソングで歌で踊りまくるヒーロー。
空中からのαマン, 海底からのβマン, 地中からのΩマンの3人のヒーローが合体して誕生する。


シャボン玉こんにちは(1975.9〜81.3)

《〜マン》シリーズ(愛川欽也)
ケロンパことうつみ宮土理さんとゲストがトークをしている最中に『運命』(作曲:ベートーベン)に乗って乱入する謎のヒーロー。
身の回りのものをモチーフにしている(例:かさマン)。


・情報提供: 熊田猫吉左衛門さん, 珍宝院釈法伝さん, ななまるさん, JBDXさん, 久美ちゃんさん, バンジョーさん, こしけんさん, タマオさん, ちーちゃんさん

【参考資料】
・岩佐陽一『70年代TVカルト図鑑』(1995年 ネスコ/文藝春秋)
・佐藤利明『植木等ショー!クレージーTV大全』(2010年 洋泉社)