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オレたちひょうきん族
〜THE TAKECHAN-マン(メインキャラ2)〜

THE TAKECHAN-マン:1981.10/10〜84.10/27
THE TAKECHAN-マン7:1984.11/3〜88.9
最終回『タケちゃんマン忠臣蔵』:1989.10/14
フジテレビ系

■ここでは、タケちゃんマンのその他メインキャラを取り上げます。


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ブラックデビル〜ブラックデビルJr.編

ビビンバ(荻野ビビンバ繁)
初期のキャラで、アフリカ風の謎の男。名前の通りビビンバが大好物。
手に持った槍でつっつくこともある。
後に、番組ディレクターによるユニット《ひょうきんディレクターズ》の一員となった。
魔男(横澤彪)
清掃員の格好をしたキャラ。
タケちゃんマンにこのネーミングを名付けられた。
ゴックン娘(日吉ミミ, 山本リンダ, 安倍律子)
初期のキャラで、タケちゃんマンが「ゴックン!」というギャグを使うと登場する神出鬼没の姉妹。
主に『黄色いサクランボ』の替え歌を歌う。《ゴックン姉妹》とも呼ばれる。
他に、ツッパリの《ゴックン集団》や『NIN-JIN娘』の替え歌バージョンなどのバリエーションがある。

ホタテマン / ホタテ男(安岡力也〈現・力也〉)
ホタテの着ぐるみを着た恐怖のヒーローで、かなりのパワーを誇る。
ホタテのロックンロール』が持ち歌で、この歌はひょうきんベストテンの定番曲となった。
中林寺の回で披露した『ホタテのエチュードゥヮ』もベストテンにランクインされたこともある。
人間体のときは《ホタテ男》と呼ばれている。変身後も一時期ホタテ男と呼ばれていた。
敵か味方かは謎で、タケちゃんマンとさんまさんの対決に関わるのはごくまれ。
着ぐるみが痛むにつれ、つぎはぎ跡が増え、迫力アップ。
“ホタテ”或いはそれに似た言葉と聞くと怒って『ジョーズのテーマ』と共に登場する。
このキャラクターが誕生したのは、’82年11/20放送分〈タケちゃんマンタロウ誕生〉で、タケちゃんマンを呼ぶ時に用いるほら貝を“ホタテ貝”と言い間違えたことがきっかけ。
性格の変貌が激しく、女性(特に“ベストテン”の山村美智子アナ)と子供には優しいが、男性にはヤクザのように怒鳴りつけるという滅法きびしいところも。
子供たちに大人気だったらしく、一時期ひょうきんベストテンで連続1位を獲得した。
来週歌わせてもらう約束を破った紳助さんに激怒したことも。
北海道ホタテ普及会から表彰されたことがある。
’83年4/23にブラックデビルJr.の恋人だったみどりと婚約したが、蜂の三恵子を愛人にしている。
しかも’83年12月までに蜂の三恵子の他に約30人以上の愛人を作っていた。

いーてふ(川上泰生〈ヒップアップ〉, 関口宏, 小林進〈ヒップアップ〉, 西川のりお)
映画『E.T.』のパロディキャラ。松造の家に突然やって来て、松造と友達になった宇宙生物。
角が2本生えていて太っている。指先が光り、松造と指を合わせることで超能力を出す。
江戸時代に他の惑星からやって来たので、近松土佐衛門がこれをもとに『いーてふ』の小説を書いた。
ブラックデビルやジュニアはいーてふを見世物小屋でこき使って、大もうけを企んだ。
パート1で、実際にいーてふの中に入っていたのはヒップアップのメンバーであったのだが、実は中に入っていたのは関口宏さんだったというヤラセ風のオチが用意されていたのだった。
パート2(中身は小林さん)では、ブラックデビルJr.のもとで見世物にされた挙げ句、怪盗いーてふとして盗みの罪を負わされ、弓矢で処刑されたが、
故郷の星からのUFOに救出され復活したが、なぜか知らない間に地球に居座った。
’83年3/5放送で青年の出張に参加し、出張を「お・う・ち」の一言だけで表現し、観客を感動させた。
しかし、優勝者の島崎君のトロフィーを盗もうとするブラックデビルJrと、タケちゃんマン変身前の姿である司会者・鈴木健三とのドタバタに巻き込まれ、踏み台などにされた。
’83年4/9放送分のベストテンではジュリー役の西川のりおさんが、マジシャンが大砲で土星に到着させる
マジックに失敗して、いーてふの中に入ってしまっていた。
最後の出番は、ブラックデビル殺人事件の容疑にかけられ、飼い主の松造とともに拳銃で自殺してしまった(この回で、トランポリンの特訓をしていたいーてふの頭部が取れて、中の人が丸見えになっていた)が、吉田君のお父さん光線「ガッチョーン」でズッコケながら蘇った。
その後、中の人がぬいぐるみの頭部を取って、松造や再生ブラックデビルらと共に『アミダばばあの歌』を歌った。
松造(島崎俊郎)
偶然彼の家にやって来たいーてふと友達になった少年。母のおかん, 兄の竹造(=タケちゃんマン)と3人暮らし。
いーてふを故郷に還そうとするが、パート1のラストで離れ離れに……。
パート2では、いーてふを探す旅に出るが、1度に4つの季節と遭遇するなどのハプニングに遭遇した。
やっといーてふを見つけるが、無実の罪で南町奉行所にいーてふと共に捕まってしまい、タケちゃんマンが遅れて来た後、いーてふは処刑された後で故郷の星からのUFOで帰還し悲しい別れになるが、タケちゃんマンは「いーてふは心の中で生き続けている」と言った。

兼子きよし教授(ビートきよし)
主に“ひょうきんニュース”に登場するが、たまに初期の“タケちゃんマン”にも登場する。
金太郎, ネッシーそして百円玉などのを発掘したり、珍種の野菜を発明したりする。
山田シロー教授(太平シロー)
兼子教授に代わって登場した博士キャラで、解説担当。神出鬼没。
喘息持ちでいつも苦しそうにフヒフヒ言いながら驚くのが持ちギャグ。
キャラとしての元ネタは竹村健一氏。
子供の頃、母親を亡くし継母の黒田鬼子に養子として育てられたが、毎日家庭内暴力で苦しめられていた。
幻魔カマキリとなったタロー人形の光線を浴びて絶命しかけたが、死期が早すぎた為、再び生を受けた。
20歳の頃に文学に目覚め、第一回青年の出張に参加したとき、道具を使ったダジャレを交えて、厚い本から出た鳩にハッとしたことから現在の道に進んだらしい。
再生ブラックデビルに狙われた後、殺人容疑にかけられ、自らに銃を向け、自殺してしまった。


アミダばばあ編

蜂の三恵子(榎本三恵子) {’83.8〜12}
蜂のかぶりもの姿の女怪人で、蜂の淑女。
ロッキード事件公判“蜂のひとさし”で時の人になった本人が扮した。
午前又は午後8時ちょうどになると、『みなしごハッチ』等、蜂又は数字の8に関する歌の替え歌で登場しては、タケちゃんマン&アミダばばあに槍で一突きする。タケちゃんマン曰く、かなり痛いらしい。石を食べる。
ホタテマンと初対面したときからラブラブな関係ですぐに愛人となり、デュエットしたこともある。
なお、三恵子さんは’83年7/9放送の“おしん太”の回で、ベーゴマサラダなど、ゲテモノ料理を食べる客役としてゲスト出演していた。


ナンデスカマン〜サラリーマン編

タネマキトカゲ(太平シロー)
ひたすらヒマワリの種をまくことが生きがいの怪人。
実はとある村の守護神で息子と2人で洞窟で暮らしている。
「カオーッ!」と鳴き、生命の危険を感じると、辺り構わず種をまき逃げる。
「なんしとん!なんしとん!!なんしとーーーーん!!!」と言いながら走り回る。
タネマキトカゲの子(不明)
タネマキトカゲの息子で、ピンク色の着ぐるみが特徴。太った男の子。
コーモリ星人に誘拐されたが、タケちゃんマンに救出され、その後、一時的に親と一緒に活躍した。

マリちゃん(天地真理)
アミダばばあ編のレギュラーでメガネっ娘。彼女の持つハート型ペンダントが光るとタケちゃんマンが来る。


知っとるケ〜パーデンネン編

アダモステ(島崎俊郎)
・本名=マネー島崎
知っとるケ編からレギュラーになった南洋風の怪人。台本3行分の出番だが、強烈なインパクトを持つ。
その正体は’85年1/12放送に登場の6人組のGSユニット・スカイダースの一員の日本人《マネー島崎》。
彼が熱海ビューホテルからの依頼でファイヤーダンスショー“タヒチアンショー ビンボーダンス”で
南洋の原住民に扮したことがきっかけ。
初期は、タケちゃんマン7(変身前)にマネーと呼ばれていたが、台本での役名は“ポリネシアンダンサー”だった (フジテレビTWO『ひょうきん族 話の泉』#3より)。
のちに浪曲のおばちゃんを引き連れ、〈浪曲アダモちゃん〉を披露する。そのときの名義は漢字で書くと《仇申亭北[あだもうすてい・ぺい]》。
追い込まれたときに、両手をそろえて「ペイッ!」と言い、これでシメることが多い。
「ペイッ!」とは“アンタなんか知らないよ。フン!”という意味らしいが、実はアダモステの発する言葉は、フジテレビ721(現・フジテレビTWO)『大和芸人大百科』#4で、全て意味のない言葉だったことが判明した。
初期はこげ茶色に染まっていたが、回が進むにつれ、メイクの色が薄くなった。
さまざまな職業に変装した姿は、『話の泉』#3によると《○○アダモ》と呼称される。
ひょうきんベストテンでは、ロックアダモステとして『アダモステのテーマ』を披露した。
▽20世紀末に、ガングロコギャルブームに乗って再びブレイクし、『ひょうきん族』から一人歩きし、
ガングロコギャルの教祖として君臨。
アダモちゃんはユニット《アダモす》を結成し、2000年6/21に『アダモdeガングロ』で、CDデビューした。
同年7/8には《アダモちゃん》名義で、アダモちゃんファミリーを率いて、『アダモちゃんのテーマ』を発売した。
▽05年6/28放送の『ズバリ言うわよ!』(TBS系)での島崎さんのアダモステ誕生秘話によると、「何でも、たけしさんが『お前ポリネシアンダンサーみたいだなあ…』と言ったのに三宅さんが反応して次週から登場するようになり、徐々にアダモステになっていったそうです。『ぺイッ!』は、色々ギャグを考えていたときにたけしさんがカメラの後ろから覗いていたのでなんとなくやったら、スタッフみんなに大うけだったので、そのままギャグになったようです」。
又、島崎さんがロン毛のヅラをかぶっている姿を、彼のアタマの大きさからこのセリフが出たという説もある。
▽10年7/17放送の『ひょうきん族 話の泉』#3での島崎さんのインタビューで、アダモステは台本ではセットと同等の扱いを受けていることと、歩いているときに言う代表的なセリフのひとつ“ホテマカセ”は「やってやるよ」という意味であることが判明した。
三味線のおばちゃん(松林花子)
厳密にはパーデンネン編から登場。浪曲アダモちゃんの演奏担当。
「アーダモちゃーん!」と呼んだ後、アダモステが『ハーイ!』と言って、おばちゃんが「ペーイッ!!」と決める。


知っとるケ〜パーデンネン編

何人トリオ(村上ショージ, Mr.オクレ, 前田政二)
“ひょうきんスター誕生”初代チャンピオンの特典として、タケちゃんマン7の準レギュラーとなった。
コント初登場は86年1/4放送の冒頭の「あっ、タケちゃんマン7だ!!」のシーン。
タケちゃんマン7のキャラが封印された後、石井ちゃんと共に明石三郎のことを隊長と呼び、着ぐるみ姿でいろいろなゲームにチャレンジすることになった。
そのときのカラーリングは、キャスト欄の右から【黄/桃/緑】の順であり、のちのかまへんライダーに引き継がれた。


タケちゃんマン7不在期

『奈良の春日野』の鹿くん(明石家さんま, 渡辺正行)
’87年2月から登場のヒットキャラで、“鹿のフン”ブームを巻き起こした。
吉永小百合さんの珍曲『奈良の春日野』を鹿の着ぐるみ姿で踊る。
泉谷しげるさんと忌野清四郎さんも、鹿の着ぐるみを着て『奈良の春日野』を踊ったことがある。
ひょうきん歌謡大賞ではジミーちゃんにかなり臭い鹿のフンを飲み込ませた。

石井ちゃん(ラサール石井)
’87年夏から主役のタケちゃんマン7が不在になったときから登場。
明石三郎(若旦那など含む)と一緒に着ぐるみ姿になってゲームに挑戦する。
着ぐるみのカラーリングは【青】。
ミスター・ベンピー(ビートたけし)
“タケちゃんマン7”末期のキャラで、旧式便器の怪人。トイレタワシが武器。
「出そうで出ない、ミスター・ベンピー」が決めゼリフらしく、穴などに隠れている。
そのため、登場期間を引っ張っていた。
つなぎマンと毎回対決するが、圧勝している。